私は会社案内パンフレットやホームページなどをデザインしているわけですが、このデザインというものがどれほどの影響力があるのかということがなかなか伝わっていない。なんとももどかしい。特に中小企業、零細企業はデザインにお金をかけるということに抵抗があるように感じる。いや、デザインするということに思いが至らない経営者が多いのかもしれない。
例えば色を考えてみよう。あなたの会社のイメージは何色だろうか。すぐに思い浮かぶのは会社のロゴマークの色ではないだろうか。ロゴマークがない会社は色を思い浮かべることもできないかもしれない。
ロゴマークの色が青だった場合、パンフレットやホームページのベースの色を赤にすることはしない。赤いホームページの中に青いロゴマークを置いてしまうと浮いてしまう。デザインというのはそういった色のイメージもちゃんと考えてきっちり戦略的に行い、会社のイメージを統一させ、方向付けする行為なのである。
方向付けができると企業は変わる。企業が変わるとそこで働く人も変わる。もちろん社長も変わる。業績も上がる。
業績が上がるというのは統計的にデータが出ているそうで、欧米ではデザインに投資をした企業とそうでない企業とでは前者の方が4倍の営業利益が得られているそうだ。これはすごいことだ。
つまり企業にはデザインが必要なのである。様々なビジネス、会社、商品などに関わるものにデザインを施し、素敵な未来を創造しよう。